NIME高等学校「情報」教員養成教材

平成11年度

  1. 「普通科『情報』のめざすもの」(VHS)
  2. 「情報ネットワーク社会への参加」(VHS)
  3. 「問題解決演習〜インターネットの諸問題〜」(CD-ROM)
  4. 「プレゼンテーション入門」(CD-ROM)
制作グループ:
高津(NIME)、永野(聖心女子大)、井口・綿井(十文字女子大)、小田(東京女子体育大)
「情報教育のめざすもの」の基本的な構成
・普通教科「情報」の目標
情報教育と情報処理教育との違い
情報教育の目標(情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度)

・「情報A」->「情報B」->「情報C」の順で各科目について以下の情報提供
科目の特色
科目の内容(学習指導要領の(1)-(4)のレベル)や留意点
授業イメージの提供(高校の授業風景)
授業実践者(高校の先生)のコメント
永野先生のコメント

・評価について
永野先生の解説

平成12年度(以下全て仮称)
  1. 「指導計画の作成と教材の開発(情報B編)」(VHS)
  2. 「指導計画の作成と教材の開発(情報C編)」(VHS)
  3. 「モデル化とシュミレーション」(CD-ROM)
  4. 「(情報C関連の教材)」(CD-ROM)
制作グループ:
高津(NIME)、永野(聖心女子大)、井口・綿井(十文字女子大)、小田(東京女子体大)、岡本(電通大)、松田(東工大)

制作WG:
松田班(主に1を担当):松田、野村(埼玉大)、江本(東工大博士課程)、ほか

永野・小田班(主に2を担当):

井口・綿井班(主に3を担当):

岡本班(主に4を担当):岡本、正司(兵庫教大)、宮寺(学芸大)、天良(駒場高)、杉村(早高院)


「指導計画の作成と教材の開発(情報B編)」の開発方針
・情報科教育法の「担当者向け」と「履修学生向け」の2本構成
開発するVTR教材は、大学の教職課程の「情報科教育法」で利用することを想定
担当者の方に模擬授業などをして頂くために、「学生向け」だけでなく、「授業担当者向け」を制作
「学生向け」は、議論のきっかけになるような素材を提供
「担当者向け」は、模擬授業や討論、作業において指導すべきポイントを解説(テキストより、ビデオ画像があった方が効果的)

・東工大の試行授業の第2、3、5回の内容に準ずる
  学生向け 担当教官向け
情報科教育法の目標 (担当教官が解説すればいいので、省略) 本教材の活用法を理解して頂くために、想定する目標を解説
第1回授業の概要 (平成11年度制作の教材が既にあることや、担当教官が実施すればいいことなどを考慮し、省略) 平成11年度教材だけでは内容的に不十分なので、第一回に押さえるべき事項(とその理由)を強調
第2回授業(模擬授業、実習の役割) 模擬授業は担当教官が行うものとして、模擬授業について討論している場面を提供(討論の意図を解釈し、「良い授業」の条件を検討する) 東工大の模擬授業の様子、学生の反応、失敗とその原因、改善の方針、実施案以外の多様な展開案の提供と、討論のポイントを解説
第3回授業(目標分析と年間指導計画作成) 年間指導計画の作成のプロセスを紹介しつつ、学習指導要領の「内容」を情報教育の目標と結びつけて捉え、「情報的な見方・考え方」とは何かを考えるように意識づける(導入用に、授業担当者と学生との対話中心に構成) 授業の流れ、指導のポイント、予想される学生の反応と対応、「情報的な見方・考え方」を解説
第4回授業(授業計画立案と教材開発) 実際に学生が作成した指導計画案、教材案について討論しているところを紹介し、各作業において考えるべき観点を提示 中学校との連携、他教科との連携、他の単元との連携、個に応じた指導、興味・関心に応じた題材の選択、生徒の反応の予測と対応、学習環境の整備など、授業設計の考え方を解説
第5回以降(授業評価と学習評価) (担当教官が実施すればいいので、省略) 第2回から第4回の成果に基づいて、学生に模擬授業させる時に、授業や教材を評価したり、学生同士に討論させる視点を解説

・「良い」例と「悪い」例の両者を提示し、議論できるもの

・答は無い(考慮すべき視点は提供するが、授業を創るのは個々の教師の問題)
「情報」の授業のあるべき姿と、「情報科教育法」のあるべき姿は同じ
教師は、学習指導要領で示された制約条件の下で、自分の授業を自分で創る権利がある一方、生徒達に対して学習成果に関する責任を負うべき
「情報科教育法」では、授業を創るための「見方・考え方」は教えることに焦点化