東京工業大学リベラルアーツ研究教育院
(環境・社会理工学院 社会・人間科学コース)

研究テーマ

具体的な研究テーマ・成果は、研究発表を見て下さい。


現在進行形のプロジェクト
(3に関しては科学研究費補助金、4,5に関してはFOST助成金を頂いております。)
  1. IAGプロジェクト(IAG=Instructional Activities Game)
    詳細は、こちらを参照して下さい。 このプロジェクトは、大きく分けて、システム開発研究、授業設計能力を中心とした教師教育の方法に関する研究、子ども達の問題解決力育成に関する研究、ゲーミング・シミュレーション手法を活かした教材の設計原理に関する研究などを包含しています。それぞれについて、以下のサブプロジェクトで解説します。
  2. 授業設計および模擬授業訓練システム開発プロジェクト
    博士論文で研究した「教授活動モデル」をベースとして、授業設計に必要な指導案記述項目や教材知識、模擬授業を実現するための学習者エージェントや授業設計/実施能力評価モデルの開発などを行い、それらを通じて、「教師の能力とは?」「その育成方法とは?」という問への答えを探求しています。
  3. 教科横断的な問題解決力育成のための学習者モデル構築プロジェクト(日本教育工学会SIGと連携)
    数学、理科、情報、工業など、本学で取得可能な教員免許の種類と関連して、この分野で生徒の問題解決能力を育成するためのゲーミング教材の開発に多くの修士課程学生が取り組んでいます。アクティブラーニング(自己学習)する力を育成することも、問題解決力の育成としてとらえています。しかし、単に教材を開発するだけでは研究にはなりません。教材開発のプロセスの改善を支援してこその教育工学研究です。そのベースになるのが学習者モデルであり、それに基づく教材開発手法の定式化や、オーサリング支援です。
  4. モラル/倫理教育教材開発プロジェクト(日本教育工学会SIGと連携)
    問題解決と密接に関係するのが、情報モラル、技術者モラルなどの倫理的な問題の解決です。ジレンマの生じない問題解決は、ほとんど問題解決とは言えないかもしれません。消費者教育や環境教育、地震防災教育、ソーシャルスキル、いじめ問題の解決など、問題解決力の育成と密接に関係づけて、教材開発やモデル化の研究を進めています。
  5. 学士力としての情報リテラシー育成支援プロジェクト(私立大学情報教育協会/江戸川大学情報教育研究所と連携)
    ここでは、教材開発としていますが、単に教材を開発するだけでは研究にはなりません。教材開発を通じて、その設計原理を定式化することが目的です。情報モラル、技術者モラルがその代表例ですが、消費者教育や環境教育、地震防災教育なども、ある意味においてこれらと共通点を持ちます。このプロジェクトは、必然的に、次のプロジェクトととも関連をもってきます。
  6. 教育実践研究/ゲーミング教材開発研究支援用e-portfolio開発プロジェクト
    教育の問題を具体的に解決しながら、そこで得られた成果を一般化し、次の問題解決に活かすという教育工学のアプローチは、本来、教育学の王道であると思います。しかし、人間を対象とし、さらには、その変化を目的変数とする教育工学は、決して易しい学問であるとは言えません。単に新しい教材・授業を開発・実践しただけでは研究とは言えませんし、単なる技術開発も教育的妥当性を欠いたのでは、単なる工学であって教育工学ではありません。その意味で、教育工学研究のあり方や方法論を常に探求することは、本研究室の永遠の研究テーマです。

過去に行なったプロジェクト
「授業設計訓練システム」の開発
科学研究費補助金を頂き実施している本研究室の最も主要な研究プロジェクトです。附属工業高校の先生方にも、システム評価等でご協力を頂いてます。関係の方々に感謝申し上げます。

高等学校普通教科「情報」実施のための教員養成・研修カリキュラムの開発
これまで、平成9年度から11年度まで科学研究費補助金の支援で行なってきましたが、平成12年度は、 松下視聴覚教育研究財団 からご支援を頂き、実施しています。
また、このプロジェクトでは、メディア教育開発センターの「高等学校「情報」教材開発事業」とも連携し、大学の「情報科教育法」等で活用できるマルチメディア教材の開発を行なっています。この教材開発は、同じくメディア教育開発センターの研修事業で行なっている「情報科教育法を考える」の研修会と連動して、参加者の方のご意見を取り入れて行なっています。

・中学校・高等学校における既存各教科等での情報化に対応した教育の実施方法およびその教員養成・研修カリキュラムの開発
これまで、科学研究費補助金、および、 松下視聴覚教育研究財団 のご支援を頂き、研究室で現場の先生方と行なっている「教育メディア活用研究会」と連動して実施してきました。今年度以降も、研究会の中で継続実施する予定です。

・計測・制御や「情報」関連の教材開発
社会人博士課程にいらしてる三田先生(小山高専)が中心になって、高専や工業高校向けの計測・制御関連の指導カリキュラムや教材を開発したり、学習評価の研究をしてます。また、「情報」関連では、同じく社会人博士課程にいらしてる玉田先生(東京経営短大)が、情報モラルの指導方法や教材開発をしています。また、本研究室の博士課程を修了し、埼玉大学の助教授をされている野村先生が、ロボカップJr.関連の教材やカリキュラムの研究をしています。

・インターネットの教育利用関連のシステム開発
ここ1、2年、制御(システム)工学の学生さん達が、教育用のWWW検索システムの研究をしています。

インターネットの教育利用のための教員研修カリキュラム等の開発
メディア教育開発センター所長坂元昂先生代表の科学研究費補助金の分担金、および、 松下視聴覚教育研究財団 からのご支援を頂きました。ここに記して、感謝申し上げます。

情報化時代の教師教育カリキュラム開発プロジェクト
人間行動システム専攻人間開発科学講座牟田博光教授代表の科学研究費補助金、および、 松下視聴覚教育研究財団 からのご支援を頂きました。ここに記して、感謝申し上げます。

・諸外国の情報化に対応した教育の実態調査
メディア教育開発センター所長坂元昂先生代表の科学研究費補助金の分担金のご支援を頂き、特に、ユネスコの中等教育向け情報教育カリキュラムについて分担し、まとめました。ここに記して、感謝申し上げます。

文部省 インターネット教育活用推進研究指定校プロジェクト

文部省 マルチメディア国際交流推進研究指定校プロジェクト

・子どもの創造性育成を目的とした学習システムや教材の開発
中山隼雄科学技術文化財団からのご支援を頂きました。ここに記して、感謝申し上げます。なお、この研究に関連したプロジェクトは、引き続き、埼玉大学に就職した野村先生が行なっています。本研究室では、発明協会・科学技術庁委託研究の方で継続して行なっています。

子どもの創造性育成におけるマルチメディア利用の調査実践研究(発明協会・科学技術庁委託研究)
平成9年度から11年度にかけて、少年少女発明クラブの指導におけるマルチメディアの効果的な活用について調査研究を行ない、指導マニュアルを作成しました。平成12年度は、新しいテーマで行なう予定です。


研究会・イベント等

報告書・教材等の提供

2010/11/06